便秘の多くは、日常の生活習慣に問題があって起こりますが、原因や経過などにより、大きく4つの種類に分けられます。
しかし、必ずしもこれらの種類にきちんと区別できるとは限りません。どの種類でもなかったり、数種類の特徴を複合的に持っていたりするケースもあります。
■食事性便秘
繊維の少ない偏った食事や食べる量が極端に少ないと、腸壁に適当な刺激が起こりにくくなり便秘になることがあります。
■習慣性便秘
トイレを我慢していると、直腸の感受性が弱くなり便意が起こりにくくなります。生活習慣が原因の代表的な便秘で、女性に多くみられます。
■弛緩性便秘
大腸のはたらきが低下したり、運動不足などによる腹筋力の低下などから、便を押し出す力が足りないことが原因で起こります。高齢者や内臓が下垂ぎみの人に多くみられます。
■痙攣性便秘
ストレスや疲労などが原因で、大腸のはたらきを調節する自律神経がバランスをくずすことで起こります。
便秘と下痢を交互に起こしたり、丸いコロコロした硬い便が出るのが特徴です。
このほかにも、腸閉塞など腸管の病気を起こしていたり、腫瘍や妊娠などが原因で外側から腸を圧迫し便秘になる場合もあります。
また糖尿病など、他の病気の症状のひとつとして、便秘になることがあります。